男「あれ500円か、あれなら買えるぞ」

幼馴染「あんな古そうなの使えるの？」

男「電話できりゃあ良いんだろ？余裕余裕」ｽﾀｽﾀ

幼馴染「あ、ちょっと…」

骨董品屋「いらっしゃい」

男「そこにあるスマホください」

骨董品屋「まいどあり」

男「はぁ…ついにスマホ買っちまった…」

幼馴染「良かったじゃん！だいたい持ってないほうが異常よ」

男「そうかなぁ…」ﾎﾟﾁｯ

幼馴染「おー、ちゃんと電源入るじゃん」

男「入らなきゃ使えないだろ」

幼馴染「何これ？電話とメールしかない？」

男「えーっと……」ｼｭｯｼｭ

男「いやなんかあるぞ…なんだこれ？仮面ライダーアプリ？」

幼馴染「何それ？ゲーム？」

男「さぁ？」ﾎﾟﾁｯ

スマホ「ダウンロード……」

男「ダウンロードおっそ…」

幼馴染「ゲームって最初のダウンロード長かったりするもんねー」

男「そうなの？」

幼馴染「うん」

男「使えねーな」

幼馴染「まあ良いじゃん使えるんだし、ご飯食べ行こーよ」

ファミレス

幼馴染「もぐもぐ…そだそだ、ゲームやるのは良いけど課金とかにハマらないようにね」

男「課金ってなんだ？」

幼馴染「ゲームで有利になるアイテムを買えたりするのよ」

男「ふーん……そういやこれスマホの通信料金ってどうやって払うんだ？」

幼馴染「えっ？あ、そういえばあそこのお店ではこれ買っただけで契約とか何もしなかったね」

男「タダで使えるスマホなのか？」

幼馴染「そんなのあるはずないでしょ…でもどうなってんだろうね？」

ファミレス「ありがとうございましたー」

男「あー食った食った」

幼馴染「もう一回骨董品屋さん行ってみる？」

男「あの爺さんにスマホのこと聞いてわかる気がしないけどな」

男「ま、そのうち請求書が来るんだろ」

幼馴染「あんた楽観的過ぎでしょ」

男「そうか？」

幼馴染「そうよ、後から裁判とかなんとか面倒なことになったらどうすんのよー」

男「ならないだろー」ﾃｸﾃｸ

謎の男「見つけたぞ……アプリ」

ｽﾀﾝﾃﾞｨﾝﾊﾞｲ

幼馴染「それじゃ、またねー」

男「おう、気をつけて帰れよ」

幼馴染「私の家すぐそこだって知ってるでしょ？」

男「社交辞令だよ」

幼馴染「何よ、ばーか！じゃーねー」ﾀﾀﾀｯ

男「ふぅ……さ、俺も帰るか」ﾃｸﾃｸ

外で抜くの好きすぎだろ

お前(社会的に)死にたいんだってな

幼馴染「あーこれであいつとも電話したりメールしたり出来るなぁ」ﾃｸﾃｸ

幼馴染「ラインとか教えてやんなきゃ、ふふっ」

ｻﾞｯ

謎の男「…」

幼馴染「うわっ！？あ、あはは…ごめんなさいビックリしちゃって…すいませんでしたー」ｽｽｽ

謎の男「…」ｽｯ

幼馴染「な、なんですか？何かご用ですか…？」

謎の男「貴様がアプリの持ち主か…？」

幼馴染「あ、アプリ…？一体何のこと…」

謎の男「良いからさっさと出せ…」ｽﾀｽﾀ

幼馴染「や…こ、来ないで…！！助けて…男」ｽﾏﾎﾋｮｲ

謎の男「寄こせ！！」ｶﾞｼｯ

幼馴染「きゃああああああああ！！！！」

・・・

男「…っ！？今の声…あいつか！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

新番組！仮面ライダーアプリ！！

男「幼馴染！！」ﾀﾞﾀﾞｯ

幼馴染「男！！助けて！！！」

謎の男「…！！」

男「お、おいお前…よく見てみろ、そいつ襲いたくなるほど可愛くねーぞ」

幼馴染「ばか！！」

謎の男「貴様か…貴様がアプリの持ち主だな」ｸﾙﾘ

男「お、おい…何のこと言ってんだ…？」

謎の男「アプリを…寄こせ」キッズ携帯ｽｯ

男「…？」

謎の男「変…身…」防犯ﾌﾞｻﾞｰｼｭｯ

ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！

やだかわいい

くっそwwww
吹いたwwww

男「な…なんなんだよお前…」

幼馴染「男…逃げてーーー！！」

仮面ライダージドウ「痛い目に合う前にさっさとアプリを渡すんだ…さぁ」ｽﾀｽﾀ

男「お、お前の言ってる物が何かわからないんだ」

仮面ライダージドウ「とぼけるな！！」ｼｭｯ

街路樹「ボキッ」

男「お…おいおい…」ｺﾞﾄｯ

幼馴染「ん？何か落としたよ男！！」

男「あ、ああ…スマホか」ﾋｮｲｯ

ジドウｗｗｗｗｗ

仮面ライダージドウ「…！！そいつだ、そいつを寄こせ！！」ｽﾀｽﾀ

男「ば、馬鹿野郎！！これは俺が500円も出して買ったもんだぞ！！」ﾊﾞｯ

幼馴染「あ～もう…ばか！！そんなもん渡しちゃいなさいよ！！」

男「うるせえ！！赤の他人に500円もやれるか！！」

仮面ライダージドウ「良いからさっさと…」

スマホ「ダウンロード完了　仮面ライダーアプリ起動音声をお願いします」

男「…！？こんな時にあのゲームか」

男（いや…待てよ？さっきからこいつが言ってるアプリっていうのは…これか…？）

スマホ「仮面ライダーアプリ起動音声をお願いします」

男（起動音声…？起動音声ってなんだ…？）

（謎の男「変…身…」防犯ﾌﾞｻﾞｰｼｭｯ）

男「…！！」

大きな声で恥ずかしがらずにはっきりと発音してください

仮面ライダージドウ「チッ、準備が完了したか…さあ！！早くそいつを寄こせ！！」ｼｭｯ

男「おっと」ﾋｮｲｯ

男「悪いけど、これは俺のスマホだ」仮面ライダーアプリﾎﾟﾁｯ

ベルトﾋﾟｶｧ

幼馴染「な…あんた…何よそれ…」

男「喜べ幼馴染！！俺…スマホ使いこなせそうだぜ…」

仮面ライダージドウ「なっ…やめろ貴様…！！」

男「変身！！」

スマホをベルトにｶﾞｼｬﾝ

スマホ「仮面ライダーアプリ　起動　完了」

なんかたっくんの初変身思い出すなー

仮面ライダーアプリ「ふぅ……」複眼ﾋﾟｶｧ

幼馴染「なっ…ちょ…男…？」

仮面ライダーアプリ「おう！！」

幼馴染「だ、大丈夫なのそれ？」

仮面ライダーアプリ「おう、使いこなしただろ？スマホ」

幼馴染「す、スマホはそんな使い方しないわよー！！」

仮面ライダージドウ「クソ…だが良い、これで手加減する必要が無くなったからな！！」ｼｭｯ

ﾊﾞｷｯ

仮面ライダーアプリ「うおっ！？痛ってぇな…お前！！」

幼馴染「男！！」

仮面ライダーアプリ「安心しろ、大丈夫だ。離れてろ！！」

仮面ライダージドウ「ほう…？」

仮面ライダーアプリ「オラ！！」ｼｭｯ

ﾊﾞｷｯ

仮面ライダージドウ「ぐっ…！！」

仮面ライダーアプリ「もう一丁！！」ｼｭｯ

仮面ライダージドウ「舐めるな！！」ｶﾞｼｯﾊﾞｷｯ

仮面ライダーアプリ「くっ……痛てぇなったく」

仮面ライダージドウ「充電の無駄だ…そろそろ終わりにさせてもらう！！」

防犯ﾌﾞｻﾞｰｼｭｯｼｭｯｼｭｯ

仮面ライダージドウ「ライダーキック…」

ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！ﾋﾟｭｰｲ！！

仮面ライダーアプリ「…なんかヤバそうだな」

スマホ「ピロリーン　仮面ライダーアプリ　ログインボーナス！！」

仮面ライダーアプリ「お？」ｽﾏﾎｼｭｯ

スマホ「今日のログインボーナス：ライダーキック」

仮面ライダーアプリ「おお！」

仮面ライダージドウ「ハァァァ……！！」ｸﾞｺﾞｺﾞｺﾞ　ﾊﾞｯ

仮面ライダーアプリ「早速使いこなしてやるぜ」ｽﾏﾎﾋﾟｯ　ｶﾞｼｬﾝ

仮面ライダージドウ「ヌァァァァァァーーーッ！！」ｷﾞｭｵｵｵﾝ

仮面ライダーアプリ「ライダーキック！！」ﾊﾞｯ

仮面ライダーアプリ「タァァァァァーーーッ！！」ｷﾞｭｵｵｵﾝ

幼馴染「男ーーー！！！」

大手IT企業　オレンジ社

美人秘書「本部長」

本部長「どうした？」

美人秘書「ジドウに続き、アプリの起動が確認されました」

本部長「ほう……」

美人秘書「通信費用はいかがいたしましょう？」

本部長「……アプリ起動者を探しだして請求しろ、経費削減だ」

美人秘書「かしこまりました」ﾍﾟｺｯ

本部長「前回の同期者の充電切れから久しいが…」

本部長「再び戦いが始まるということか……」

結構面白くて草

第一話「購入」　終わり

次回　仮面ライダーアプリ

仮面ライダージドウ「貴様も…既に戦いの螺旋の中さ」

・・・

美人秘書「お迎えにあがりました」

男「えっ？お、俺？」

幼馴染「ちょっとあんた、こんな美人に何かしたんじゃないの？」ｼﾞﾄｰ

・・・

男「スマホくらい使いこなしてやるさ！！変身！！」

第二話「返信」

いいじゃん

仮面ライダーアプリ？
どうせ普通のアプリでしょ
ﾍﾝｼｰﾝ、ﾍﾍﾍﾍﾝｼｰﾝ
仮面ライダーアプリ！

続きは？まさか来週か！？